おめでたい字「福」の銅製の印を紹介するよ。
印は鹿島郡家(かしまぐうけ)という奈良~平安時代の鹿島郡の役所である神野向遺跡の食膳を担当する厨家(くりや)地域から見つかった。3.3cmの方形で高さは3.7cm、鈕の部分は少しゆがんでいる。
現代社会でも必要で大切な印章は古代律令社会でも同じ。古代の印は何種類もあって、内印(天皇御璽)が一番大きく格が上。大きさはその格で厳密に規定されていたんだ。常陸国印は見つかってないけど、奈良正倉院の文書から印影を知ることができるよ。「福」印の詳しい性格はわからないけど、当時の大切な印であることは確か。大きさからみると郡印(方約4.7cm)より小さいんだ。
実物はどきどきセンターにあるから、見に来てね。 |
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