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厨台遺跡の発掘調査で、3m四方の小さな平安時代の竪穴住居のカマド跡から発見されました。推定口径約20cmの土師器(素焼きの土器)の鉢の側面に細いヘラのようなもので描かれています。
絵には馬の首と前足付近が描かれ、右足をあげて、木の枝か何かに近づこうとしている姿が描枯れています。ゆがみ結髪のたてがみ、胸懸(むながい)の様子から乗馬用として飾られた馬と思われ、小さな破片のために全体の様子は不明ですが、絵巻物に描かれる動物画と同様躍動感にあふれています。
これまで土器や絵馬に墨で書かれた馬の絵は例がありますが、線刻の絵はとても珍しく、馬を描いた意図が何なのか興味のあるところです。 |