鶴や亀、松に竹といった絵が描かれていて、慶賀を表している皿なんだ。直径約10cm、高さ約3.5cmのこの土器は灯明皿の形をしていて、絵は内面に墨で描いてある。中央の絵は蛇?かもしれない。
このおめでたい土器は昭和59年に鹿島城を調査したときに灰や煤のたくさん含んだ土の中から出てきたんだ。当時の調査では鹿島城の本丸区域から建物跡や塀の跡など城に関連した施設の跡と陶磁器など土器や臼などの石製品がたくさん見つかった。前に紹介した八鋒輪宝の土版もこの時のもの。この土器が使われたのは15~16世紀、時は戦国時代。
こんなめでたい絵だから正月用か吉祥日(陰陽道で何事をするにも吉とする日)用の灯明皿か飾りの皿かもしれないね。 |
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