春内遺跡(はるうちいせき)

2017/04/25
平成5年に国道124号建設に伴い発掘調査を実施しました。長屋状の連房式竪穴工房跡(れんぼうしきたてあなこうぼうあと)や竪穴工房跡など7世紀末の鍛冶工房跡が発見されました。連房式竪穴工房跡は南北約5.5m、東西約29.4mを測り、真上からみると東西に長い長方形をしています。床は地面を浅く掘りくぼめた構造で5つの房から構成されています。各房は東西4~6m、南北5.5m、1つの房内は4つに区分されそれぞれ1基ずつ鍛冶炉が配置されていました。工房全体からみると鍛冶炉は南北2列にほぼ等間隔で列んでいます。鞴(ふいご)の羽口が装着されたままの炉や据え付けられたままの状態の金床石(かなどこいし)が見つかっています。

羽口ののこる鍛冶炉

連房式竪穴工房跡

 

カテゴリ:市内史跡めぐり