第4回 ~伝統的なお葬式?~ 弥生の壺棺

2017/04/25


サテ今日紹介するのは弥生時代の壺棺。おなかが大きいダルマさんのような格好をしているけれど、木滝の国神遺跡で発見された、今から約1800年前に焼かれた土器の棺なんです。高さが47センチ。ごらんのように口が小さいので亡くなった人をそのままおさめたわけではなく、一度土に埋めて骨になった頃掘り出してきれいに洗って(洗骨?)から入れたらしい。
九州の吉野ヶ里遺跡なんかでは、大きな甕棺に亡くなった人をそのまま埋葬しているけど、東の方は縄文時代の伝統がまだ残っていたらしく、土器にわざと穴をあけたり(穿孔)、人の顔やふつうの土器にはないきれいな模様がつけられたりしています。
国神遺跡からは茨城県内でもめずらしい炭化米(焼けたお米)が検出されています。

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