第34回 風土記の郷④-新旧の郡の役所の謎

2017/04/25


奈良時代の地誌『常陸国風土記』には「香島の神の社の南に郡家がある。また北に沼尾の池がある。古老が言うには……この地は以前郡家の置かれていた処である。……」と記載されています。この記載によって郡の役所は沼尾周辺から神宮の南に移転したことがわかります。神宮の南の役所跡は昭和59年に神野向遺跡と特定できましたが、前の郡家の具体的な場所の特定はできていません。何カ所かの候補がありますが、本当の場所はどこでしょうか。そして何年にどんな背景があって移転したのでしょうか。謎につつまれています。

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