大直刀が完成しました

「平成の大直刀」づくりは、鹿嶋の歴史に関係深い古代の製鉄技術を再現することにより、21世紀の幕開け、そして鹿嶋でのワールドカップ開催を記念するために進めてまいりました。
平成11年夏、鹿嶋市内の海岸での砂鉄集めから始まり、子供たちを中心に市民延べ約4千人の協力を得て、平成12年5月までに約1100Kgの砂鉄が集まりました。
そして、古くから伝わるたたら製鉄の技術を住友金属鹿島製鉄所の協力を得て再現し、延べ50回の小型たたらの炉の操業を繰り返し、砂鉄から約150kgの鉄塊(けら)をつくることができました。
その後、東京都八王子市の佐藤重利刀匠の手により、鉄の鍛錬、整形などが行われ、平成13年9月に焼き入れ、粗研摩までの工程を終えました。翌10月には岐阜県関市の山田高義刀研磨師により研磨の工程が始まり、平成14年5月完成を迎えました。
ここにいたるまでには、数多くの市民の皆様のご参加と御支援、ご協力をいただきました。深く感謝を申し上げます。
この平成の大直刀が、この先遠い未来まで鹿嶋市民の宝となることを願っております。     

平成の大直刀制作実行委員会
会長 内田俊郎