西平遺跡(にしだいらいせき) 

2017/04/25
 西平遺跡は北浦に面した舌状台地上に位置し、現況は山林・畑です。遺跡は縄文時代早期から中世まで続く複合遺跡です。
平成8年度・10年度の発掘調査では、弥生時代後期の竪穴住居跡8軒・土坑1基、古墳時代竪穴住居跡42軒・土坑1基、奈良・平安時代の竪穴住居跡21軒・土坑2基、中世の方形竪穴状遺構21基・地下式坑1基などが見つかりました。
調査で見つかった主な遺物は旧石器時代の剥片、縄文時代の土器片・石製品(磨石・石鏃・凹石)、弥生時代(広口壺)、土師器(杯・高杯・椀・坩・甕・甑・手捏ね土器)、須恵器(杯・蓋・盤・甕・甑)、土製品(勾玉・球状土錘・管状土錘・土玉)、石製模造品(双孔円板・剣形品・勾玉)、石製品(勾玉・臼玉・管玉・紡錘車・砥石・硯)、鉄製品(鏃・鎌)、陶器、古銭等です。 
△西平・五安遺跡遠景 △西平遺跡 平成8年度調査区域全景
△西平遺跡出土弥生土器
茨城県教育財団文化財調査報告書第165集 より

 

カテゴリ:市内史跡めぐり