第26回 「神秘な石-津賀の大珠」

2017/04/25


みなさん神秘的な緑色の大珠を知っているかな。鹿嶋市でも4個しか見つかっていない貴重品だよ。
長さが9.6cm、幅が3.4cm、鰹節のような形をしているのが特徴で、美しい淡い緑色をしているヒスイ(翡翠)という石で作ってあるんだ。
縄文時代前期からヒスイの製品はあるんだけど、大珠は中期(今から5000年位前)に多く作られた胸飾り。ヒスイという石は縄文人が最も好んだ石材で、日本では新潟県糸魚川市周辺でしか産出しないけど、ヒスイでできた製品の分布は東日本全域で見つかっている。
縄文時代から奈良時代まで珍重されていたヒスイがその後忽然と生産されなくなってしまった。なぜヒスイの玉の生産をやめてしまったのかは謎。現代は糸魚川市周辺で宝飾として生産が甦っている。
大珠にも不思議があって、鉄の道具のない時代に穴をどうやってあけたのだろうか。石錐や竹ひごなどの棒錐と鳥の骨や竹管などの管錐が推測されているけど、この大珠はどんな道具を使って穿孔したのかは謎。
この大珠は津賀森林公園を建設する前の発掘調査で古墳時代後期(6世紀)の竪穴住居跡から見つかった。大珠は縄文時代中期のものなのにどうして古墳時代の住居から見つかったのかは謎。

カテゴリ:埋文ニュース-市内史跡めぐり