第28回 「私も読めた奈良・平安時代の墨書土器」

2017/04/25
 鹿島郡家(かしまぐうけ)って知ってますか?奈良~平安時代の鹿島郡の役所のことです。古代の役所は実質的に政治を行う政庁(せいちょう)と郡内から集められた租税稲を収納した倉庫群正倉(しょうそう)、役所の食膳を担当する厨家(くりや)とに分かれていました。
今日紹介する墨書土器はその厨家から見つかった土器「鹿厨」と「神宮」です。当時の食器である土器の底に墨ではっきりと書いてあります。1200年も前の文字が自分でも読めるなんて感動ですね。
役所のあとからは、このほかにもたくさんの墨書土器や瓦、銅印「福」も見つかっています。


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