第17回 海のめぐみ

2017/04/25
 
鹿嶋に住んでいた縄文人もいろんな魚や貝を捕って食べていたんです。今回は縄文時代の「海のめぐみ」ついてお話ししましょう。
厨台遺跡を発掘調査したとき縄文時代中期(5000年ぐらい前)の土坑に埋まった貝層ブロックからマダイ・マアジ・ヒラメ・スズキ・マイワシ・サメ類・ウナギなどの骨やマガキ・アサリ・ウミニナなどの貝が見つかりました。
また片岡遺跡を発掘調査したときは縄文時代後期(3000年ぐらい前)のハマグリが主の地点貝塚からはフグなどの骨が見つかりました。この時代にはフグを食べていたんですね。
そして平成14年に調査した神野遺跡の縄文時代後期(3000年ぐらい前)の貝塚からはバカガイ・ハマグリなどの貝に混じってマダイ・アジ・スズキ・イワシ・クロダイなどの魚骨やヤスといって魚を突き刺して捕まえる道具も見つかりました。
縄文人って結構おいしいものを食べていたのですね。余談ですがこれらの遺跡からはイノシシやシカの骨も見つかっていますのでボタン鍋も食べていたのかな。
こちらから挿絵がご覧いただけます。

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